文字渦 (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2021年1月28日発売)
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『文字渦』
女、貝、馬、立、鳥、禾、女、女、土、叟、金、魚、革、連、糸、女、羊、果、芦、虫、晶、衣などに入れ替わっている。

"無論、時間の中で変化を続けるこのわたしの像をではない。"
"くるくると印象が変転してとどまらない。"
"おおよその形をとって目を上げると、そこにいるのはもう別人である。"
"先日、秦の文字を参考にせよと申されましたが"
"どれもが同じ嬴であったが、目を凝らせばどれもが異なる嬴だった。"
"それぞれが別の人物なのだが、あくまで同一人物なのだった。"

一部分だけが入れ替わっていることをこう表現するのか。納得しつつもう一度読み返した。

阿語生物群。
収斂進化とは、まるで生き物みたいな扱いをする。
血縁ではなく、部首によって繋がれた子孫。

『緑字』
島の周囲に寄せては返す機械の言葉。
なんだかDNAを連想する。

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感想投稿日 : 2022年2月9日
本棚登録日 : 2021年12月18日

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