調べもののプロがどういう仕事の仕方をしているのか、ということについての現場からの話であり、なかなか興味深かった。
が、ここまでして何かを調べるなんて機会は、そこまで多くはないだろうなと思うし、今後ついにやってこないかもしれないとも思った。
あと、この本はメルマガの連載が元になっているらしいのだが、そのためか、少し全体としてのまとまりが悪く、トリビアの列挙みたいな印象を受けた。しかも、文章のクセが強く、しかもそのクセが一貫性を持ってないので、読んでいてげんなりしてしまうことがけっこうあった。
そうした点が気になったせいで、前評判の良さによって高まっていた期待を下回る印象になってしまった。
正直なところ、ここで紹介されている技法の多くは実際に使うことはあまりなさそうだし、わざわざ買って読む必要はなく、必要になったときに図書館で読むくらいでいいと思う。
(紹介されている技法のうち、まだ使う機会がやってきそうな、データベースの検索方法とか「答えから引く法」は、この本に関心を持つくらいの人ならみんなやってそうだし……)(まあでも、そういった無意識のうちにやっているような「暗黙知」を言語化するということが、著者がここでやりたかったことって言ってたし、その点ではこの本は意味あるものなのかもしれない)(それでもやっぱり買って読むものではなかったかな……)(そういえば、そこまで「わかりやすく」もなかったな……)
気になっている人は、まずは図書館で借りて読むことをおすすめします。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年4月13日
- 読了日 : 2023年4月13日
- 本棚登録日 : 2023年4月7日
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