私は「できない人」目線で読んだ。
私は小学生の頃逆上がりができなかった。先生はきっと「できるようになって達成感を味わって欲しい」という思いで教えてくれたんだろうけど、「みんなの前でできないことをやらされて恥ずかしい思いをする」のは嫌だったけど、「だからできるようになりたい」とは思わなかったんだよなぁ…先生ごめんなさい。
自分の中から湧き出た目標でなければ、頑張る動機にはならない。目標があれば頑張れる人ばかりではないと言う事がこの本を読んでわかった。
この本は、ではできる人を育てるためにはどうしたら良いかという具体的な方法論は薄かったように思う。それはまた別の本に書いてあるということ?しかし気付きを与えてくれる本だったと思う。
読書メモ(印象に残ったところ)
↓
•「なぜ時間を守らないんだ。」と、本当に当然のことを「できる人」は指摘します。
指摘された側は、その場では反省の意を示します。自分が悪いことも理解しています。
しかしそれは、上司が怒っているから、取引先からクレームが来たから悪かった、という認識です。
今ここで起きている出来事によって、これはまずかったなと判断しているだけです。
時間や約束を守ることの背後にある、なぜそれが大事なのかを、十分に理解しているわけではありません。
•「なぜ人を殺してはいけないの?」
「警察に捕まるからよ」ではない。
ダメなものは絶対にダメという教育が必要。
•平均レベルの人から見れば簡単なことが、自分にとっては難しい。そんなことの一つや二つ、あなたにもあるのではないでしょうか。
ところが仕事の「できる人」は、大抵のことをうまくやってのけます。それは簡単すぎて記憶にも残らないようなものだから、そこでつまづく人がいるなんてほとんど想像できません。
•頑張るから能力が上がるのか、能力があるから頑張るのか。
もともと報われるだけの素養を持っているから、頑張る気になる人がいる。
「できそう」だから「やってみよう」と動機付けられる。
生まれ持って運動神経の優れた子どもは、特別に教えなくても鉄棒をクルクル回り始めます。運動神経の鈍い子どもは、いくら勇気付けても、怖がってチャレンジするにも一苦労です。それを見ている「できる子」は、なぜそんなに怖気付くのか理解できないのです。
- 感想投稿日 : 2023年2月8日
- 読了日 : 2023年2月3日
- 本棚登録日 : 2023年2月2日
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