辻村先生の作品を何冊か拝読しました。
10代の少年少女の感情について、痛いくらい刺さる描写をされる作家さんだと、いつも思わされます。
今作も、やっぱり刺さりまくりでした。
主人公が自分の周りの人間を観察対象としか捉えられない心理とか、主人公をストーキングする元恋人の心理に少なからず理解してしまったり。
そんな心理描写を読ませる展開から、ラストシーンではまさかのSF。
でも、とんでもない展開とは思わず、序盤の伏線が上手に回収された印象でした。
個人的には辻村先生の作品の中で一等賞です。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年7月7日
- 読了日 : 2023年8月27日
- 本棚登録日 : 2023年7月4日
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