題名と中身が少し異なる印象(※)だが、塩野七生氏の考察が面白い本だった。ローマ人の物語もぜひ読みたい。
(※リーダー編とのことで、ローマ史に基づいて組織の中でリーダーシップを発揮する手法が書かれていると思ったが、雑誌連載コラムをまとめただけの要素が強かった。)
ビジネスにおいて参考になりそうだったのは、政策の継続が大事だということ。
危機の時代は、状況を打開できると夢をみるためか指導者が頻繁に変わる。そのため、政策の継続性を失うらしい。神曲を書いたダンテは、「痛みに対処する、病床の上で輾転と身体の向きを変える病人」として例えている。
よく組織の中で「上が悪いから」と思うことがサラリーマンなら一度は思うかもしれないが、指導者が変わったところであまり効果がないことをローマ史から学べた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ビジネス系
- 感想投稿日 : 2021年7月11日
- 読了日 : 2021年7月10日
- 本棚登録日 : 2021年4月21日
みんなの感想をみる