日本人へ リーダー篇 (文春新書 752)

著者 :
  • 文藝春秋 (2010年5月19日発売)
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本棚登録 : 1698
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題名と中身が少し異なる印象(※)だが、塩野七生氏の考察が面白い本だった。ローマ人の物語もぜひ読みたい。
(※リーダー編とのことで、ローマ史に基づいて組織の中でリーダーシップを発揮する手法が書かれていると思ったが、雑誌連載コラムをまとめただけの要素が強かった。)

ビジネスにおいて参考になりそうだったのは、政策の継続が大事だということ。
危機の時代は、状況を打開できると夢をみるためか指導者が頻繁に変わる。そのため、政策の継続性を失うらしい。神曲を書いたダンテは、「痛みに対処する、病床の上で輾転と身体の向きを変える病人」として例えている。

よく組織の中で「上が悪いから」と思うことがサラリーマンなら一度は思うかもしれないが、指導者が変わったところであまり効果がないことをローマ史から学べた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス系
感想投稿日 : 2021年7月11日
読了日 : 2021年7月10日
本棚登録日 : 2021年4月21日

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