CLOVER(1) (Amie KC)

著者 :
  • 講談社 (1997年6月4日発売)
3.68
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本棚登録 : 1404
感想 : 123
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本作は衝撃だった。おそらく本作はCLAMPという作家の一つの到達点と言って良いだろうと思う。ぼくは一気に4巻まで読んでしまったので、遡行的に各巻ごとの感想を書かなくてはいけなくなった。
まず、ある曲の歌詞を挟みながら、なんの説明もなく物語は始まる。擬音がフォントなのも違和感があった。ただしこれも本作の世界観を構成する上で重要な要素なのだ。
また余白、というより白色が目につく。同時に黒の濃さが際立つ。これは大きく取られた余白が時間の経過と、説明的なシーンを省いている、という事を意識的に表現している。
この技は矢沢あいのイメージに近かったので、少女漫画ではありがちなのかもしれない。

まだ語りたいがここまでにしておく。
最小限の説明と、リフレインする歌詞。ぼくは本作は非常に「ミュージック・ビデオ」的だと感じたのだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年2月24日
読了日 : 2021年2月24日
本棚登録日 : 2021年2月24日

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