本作は衝撃だった。おそらく本作はCLAMPという作家の一つの到達点と言って良いだろうと思う。ぼくは一気に4巻まで読んでしまったので、遡行的に各巻ごとの感想を書かなくてはいけなくなった。
まず、ある曲の歌詞を挟みながら、なんの説明もなく物語は始まる。擬音がフォントなのも違和感があった。ただしこれも本作の世界観を構成する上で重要な要素なのだ。
また余白、というより白色が目につく。同時に黒の濃さが際立つ。これは大きく取られた余白が時間の経過と、説明的なシーンを省いている、という事を意識的に表現している。
この技は矢沢あいのイメージに近かったので、少女漫画ではありがちなのかもしれない。
まだ語りたいがここまでにしておく。
最小限の説明と、リフレインする歌詞。ぼくは本作は非常に「ミュージック・ビデオ」的だと感じたのだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年2月24日
- 読了日 : 2021年2月24日
- 本棚登録日 : 2021年2月24日
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