手塚治虫の初期の傑作でありSF三部作の第1作。ぼくはてっきりコナン・ドイルの「ロストワールド」からの着想かと思ったら、あんな単純な話ではなかった。
話の内容は本作以降にもよくみる手塚作品の原型であり、非常にダイナミックなものである。
またキャラクターに関しては、敷島博士や植物人間のあやめ、ヒゲオヤジは相変わらずでそれも当然素晴らしいのだが、やはり重要なのは「ミイちゃん」の存在だろう。
うさぎ人間のミイちゃんの奮闘と最期は、当時の子供たちにどのような印象を与えただろう。
赤塚不二夫や石森章太郎、そして藤子不二雄の登場が、その回答なのかもしれない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2020年8月30日
- 読了日 : 2020年8月30日
- 本棚登録日 : 2020年8月30日
みんなの感想をみる