ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫 NF 222)

  • 早川書房 (1998年3月1日発売)
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 ”すりこみ”という動物行動生理学の言葉は今では良く耳にする言葉です。生まれてすぐに目にする、耳にする声に反応してついていくこと、動物が生きるために必要な力ですね。

 この概念を提唱したコンラート・ローレンツ博士がアヒルの親代わりになって、一緒に野原を歩いていく姿は何ともほほえましい。

 コロニーをつくる動物の中では、親子で声を聞き分けているそうです(何百も固体がいるのに!)。でも、時として親とはぐれた子供は拒絶されてしまいます。共同で子育てをするクジラ、無くした子供の変わりに子育てをする親など、より複雑な行動もあります。

 本棚の整理をしていて、学生時代に読んだ本書を再読しました。古いハヤカワの単行本の方です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自然科学
感想投稿日 : 2013年11月4日
読了日 : -
本棚登録日 : 2013年11月4日

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