読んでてとても悲しくなった。
下請け会社がこんなにも虐げられている現実。
この本はだいぶ前の時代で、今は下請け法で守られている部分はあるけれど、これに近いことはあるのかもしれないなと思うと、末端の会社は辛いなと思う。
池井戸さんの小説は、大逆転劇がおきるのが大筋だけど、本作はとても悲しい気持ちのまま終わった気がする。
ひとりの女性の復讐は成し遂げられたのかもしれないけど、ひとつの町が壊滅的な打撃をうけ、暴動さえもうまれ、結末はとても苦しい現実だった。
お金がひとつの大きなテーマになっていて、このお金によって人は狂うし、人でなしになっていく。こんな人にはなりたくないと思いつつも、自分は正しくいられるだろうかと思うと、自信がない。
どんな逆境にあっても、強く生きられる人間になりたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年4月24日
- 読了日 : 2022年4月21日
- 本棚登録日 : 2022年4月21日
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