橋のない川(一) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1981年3月27日発売)
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本棚登録 : 584
感想 : 56
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とても読みやすい文章だが、なんて深いのか。人間は誰かを見下さなければ生きていけないのか、悲しくなる。同じ人間なのに、差別する人と差別される人がいて、法的には平等とされているのに、やめられない。この物語は誠太郎と孝二の兄弟が主人公で、それを母のふでと祖母のぬいが守って育てている。お互いに対する思いやりと愛情に溢れた家族で、読んでいてほっとする。それだけにつらいのだけど。インドのカーストも法的には平等だけど、厳しい差別はなくなってない。同じなんだと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年6月26日
読了日 : 2022年6月26日
本棚登録日 : 2022年6月26日

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