沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2001年12月26日発売)
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85年夏の御巣鷹山の日航機墜落事故は自分にとっておそらく物心ついて初の大事件だった。その大事件をこうして改めて活字で読むと悲痛のひとことに尽きる。事故現場と処理の悲惨さ、遺族の無念さ、加害者である日航の遺族対応における心労。当時小学4年生だった自分には想像し得なかった情景が延々と綴られ、時に涙をこらえて身体が震えた。痛々しい箇所は多々あるが、本作は小説として佳作であることはもちろん、大事故のリアリティを極限まで追求した極めて優れたルポルタージュとして非常に読み応えがある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年11月25日
読了日 : 2021年11月23日
本棚登録日 : 2021年11月23日

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