利己的な遺伝子 <増補新装版>

  • 紀伊國屋書店 (2006年5月1日発売)
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ダーウィンの進化論をベースにしているが進化の主体が生物個体ではなく、遺伝子に有ると理論展開をしている。我々生物個体は、彼ら遺伝子にとって単なる生存のための機械でしか無く、遺伝子が生き延びる為に宿主である個体を利用しまた環境に合わせ変化させていると言う視点である。文体が読みづらく、生物学的知識がある程度ないと500ページを超えるこのボリュームは苦痛でしかないと感じるかもしれない。ただ、ゲノム解析が飛躍的に進んだ現代においても本書の内容は決して否定される事はないくらい完成されている。事例も豊富に上げられ読んでいてとても面白く楽しめる。完読できれば豊富な知識が得られる事請け合いだ。私の中で、今のところ今年最高の一冊。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2024年3月8日
読了日 : 2024年3月3日
本棚登録日 : 2024年3月3日

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