「冷たい校舎の時は止まる」の彼らのお話。
「子どもたちは夜と遊ぶ」の秋山先生の言葉を借りるなら、子どもというのは、たとえどこにいても残酷で容赦がないもの。
ほんの些細なことをきっかけに、ズレていく歯車。
見に覚えがあって、どれも自分の過去みたいでドキッとした。
「今、千晶ちゃんは駄目かもしれない。つらいかもしれない。でも、いつか絶対に平気になる」
「僕たちは、どこにでも行けるし、変わっていく。僕には言える。いつか、絶対に平気になる日が来る」
千晶にとって、彼の連絡先が光であるように。
鷹野の胸を照らす、彼女の部屋の黄色い窓の明かりのように。
思い出すことで、生きる勇気となるような景色が、きっと、ある。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2022年2月4日
- 読了日 : 2022年2月4日
- 本棚登録日 : 2022年2月3日
みんなの感想をみる