魔王 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2008年9月12日発売)
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感想 : 2232
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魔王 伊坂幸太郎さん

1.購読動機
2020年。山にもいけず本を読む時間が増えました。
伊坂幸太郎さんは、アイネクライネナハトムジークが最初の出会いでした。
サブマリン、チルドレン、グラスホッパー、そしてガソリン生活など10冊弱購読してきました。
どの書籍も世界観が違いました。だから、読むたびに新しい風を感じることができたのが心地よかったです。
読みつづけたい作家さんのお一人です。

2.作品 魔王
主人公は、幼くして両親を事故でなくした兄弟。
兄は、ある日自身の特殊能力に気づきます。
自身が念じたことを、相手に発言させることができる能力です。

国内の政治は混迷を極め、野党による政権交代の機運が高まります。
その野党党首のメッセージに、違和感を覚えた兄は、能力を使い、失脚への道への画策を始めます。

タイトルの魔王。
シューベルト作曲です。
その物語と、この作品がどのようにリンクするのか?

ページを開いてお楽しみください。

3.読み終えて
『人間の進化の最大の武器。
 それは好奇心である。』

主人公兄弟からのメッセージです。
言い方かえれば伊坂幸太郎さんからのプレゼントです。

外的環境は、自己がコントロールできないことだらけです。
しかし、そこで無関心、放置ではなくて、一隅、そう自身の手の届く範囲にのみ行動を起こしてみること。
私は、一読者としてこの内容を気づきとして贈られました。

魔王。
見えない、忍び寄る世界は、怖がるのでなく、まずは目を向けること。

#読書好きな人と繋がりたい

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2020年9月27日
読了日 : 2020年9月27日
本棚登録日 : 2020年9月22日

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