眠れぬ真珠 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2008年11月27日発売)
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本棚登録 : 3410
感想 : 314
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『眠れぬ真珠』石田衣良さん
読了したのは3年以上前です。
それだけの月日が経過しても、この物語の読了感は、まだ心に新鮮に残っています。

わたしは、男性です。
だから、女性の心理や、ましてやその機微な裏側など想像することもできません。

この小説の斬新さは、男性作家の石田さんが、女性の心理を描写している点です。
しかも、17歳もの年齢が離れた年下の男性を少しずつ好きになる女性を描写しているのです。

ありえること、ありえないことの二軸で論じるではなくて、移りゆく大人の世代の心模様を舞台のそでから覗いてみるそんな感覚をお勧めします。

物語の最後まで読み進めたとき、良かったね! おめでとう!と素直に喜べる小説です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2020年2月26日
読了日 : 2019年9月23日
本棚登録日 : 2019年9月23日

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