この本は途中まで2つの時代の2人の女性を中心に交互に描かれています。
1つは1942年。パリでのユダヤ人一斉検挙で自身が捕らえられながら、置いて来た弟を思い「助けに行かなければ」と切迫した思いを抱えている10歳の少女サラのストーリー。収容された状況がリアルに描かれ、実際に起きていたことだけに恐ろしいし、読んでる間は他のことをしていてもサラのことが気になり続けていました。
もう一つは現代のジャーナリスト女性がこの検挙事件についての取材する中で、サラの足跡に近づいていくストーリー。
フランスでもこんな形でユダヤ人を捕らえていたことを知らなかった。辛い部分もあるけどストーリーに引き込まれて、読み終わっても気持ちが離れません。この時代や歴史をもっと知りたくなりました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2022年1月8日
- 読了日 : 2022年1月8日
- 本棚登録日 : 2021年7月11日
みんなの感想をみる