人生を変える九つの知恵: 聖なる予言の教え (角川文庫 レ 5-6)

  • KADOKAWA (1999年4月1日発売)
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感想 : 10
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同じ著者の「聖なる予言」を読み、その中の“九つの知恵”がうまく把握できなかったためこの本を読むことにした。
こちらでは九つの知恵が箇条書きされているだけでなく、それらを実践するための方法まで書かれているのでとてもわかりやすい。
「聖なる予言」を読んでおいたほうが場面が想起されてわかりやすいだろうが、読んでいなくても理解できるような内容になっている。

全体を通してメインとなっているのはエネルギーの話である。
宇宙とはエネルギーであり、個人レベルの人間関係にもエネルギーの交換や奪い合いが行われている。個人間でエネルギーを奪い合うのではなく、霊的に進化して宇宙エネルギーと繋がることを目指す。

宇宙エネルギーと繋がるというのは、いわゆる「悟り」のような状態だ。
スピリチュアル本ではよく「目覚める」「神と繋がる」等で表現されるが、日本人には「悟り」という表現が一番しっくりくるのではないだろうか。

悟りたいと思っていなくても、人間関係に悩んでいる人はきっと何らかの気付きを得られるだろう。
人間関係に疲れてしまうのは、そこにエネルギー闘争が生まれているからである。
自分がどのように人からエネルギーを得ているのか、相手はどのように自分のエネルギーを奪うのか、それに気付けばエネルギー闘争をやめることができる。

この本が出版されてから20年以上が経ち、書かれている「生存のための技術的手段の完全な自動化」はまだ実現されていないものの、そこへ向けて着実に進んでいるように思える。
意識の面でも、エネルギー闘争をやめてそれぞれが満たされた人生を送っていけるようになると良いと思うし、私自身もそうして生きていきたいと思う。
そのためのガイドとして役に立つ内容だった。また折に触れて読み返したいと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 精神世界
感想投稿日 : 2019年6月15日
読了日 : 2019年6月15日
本棚登録日 : 2019年5月25日

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