これまで恩田陸さん作品は、ライトなものを読んできたが、今回ダーク寄りなものをはじめて手に取った。
どこか現実離れした雰囲気はこれまでの恩田作品らしく、それでいて読み進めるほど どこまでも不穏で不安定な感覚にページをめくる手が止まらなかった。
情景描写には「潮騒」や「夏」の雰囲気が描きだされているにも関わらず、終始うっすら曇天といった感覚。
登場人物たちのどこか欠けている不安定でいびつな感じ。
不思議と惹きつけられた余韻の残る1冊でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説:ミステリー/サスペンス/ハードボイルド
- 感想投稿日 : 2017年4月20日
- 読了日 : 2017年4月19日
- 本棚登録日 : 2017年4月16日
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