物語 フィンランドの歴史 - 北欧先進国「バルト海の乙女」の800年 (中公新書)

著者 :
  • 中央公論新社 (2017年10月18日発売)
3.86
  • (6)
  • (20)
  • (11)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 289
感想 : 26
4

中公新書の「物語 XXの歴史」シリーズにやっとフィンランドが加わって嬉しいことこの上なきかな・・・「物語 北欧の歴史」が出たときは、それはないんじゃないの!?と思ったものですから。北欧は、どうしてもひとまとまりにされますが(その最たるものが旅行用ガイドブック)、それぞれに違った歴史もあり、どこからの目線で何を見るのかがとても重要。ヨーロッパは、現代になってからでも、国境線が変わっている国が多いですが、少なくとも、北欧の国々は、第二次世界大戦後は、落ち着いているわけですから、各国別の「物語 XXの歴史」があってしかるべき。特にフィンランドは、スウェーデン王国に支配され、ロシア帝国に支配され、独立。2つの大国に支配されていた時代も、「植民地」的な支配のされ方をしていたので、「支配国」とは違った道を歩んでいるし、民族意識的にも違うのが特徴。知れば知るほど面白い、そんな国だと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2020
感想投稿日 : 2020年2月11日
読了日 : 2020年2月11日
本棚登録日 : 2020年2月11日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする