いまさら。映画版のローレンス・オリヴィエの印象を払拭して、予断なしで読みたかった。
形式的には、三人称のナレーターが出てこない点と二つの時を行き来する点で現代的。作者がいわば神の視点を持つ典型的19世紀リアリズムの域から期せずして脱却している。
内容でも、ぬきんでている。たとえヒースクリフが悪魔でも、エドガより魅力的であることは間違いない。愛憎の一元。
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カテゴリ:
文学
- 感想投稿日 : 2008年11月24日
- 本棚登録日 : 2008年11月24日
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