2010年10月4日読了。中高生向けの「岩波ジュニア新書」の一冊、アニメ黎明期の企画・脚本に数多く関わった筆者がその思い出を語る・・・。作中で自身も述べているが、「ぼくたちの」という割には筆者の視点で作ったアニメ・面白かったアニメについて述べていっているので、網羅性や全体感には乏しい作り。まあ、「知らないものについては書けないし、書かない」という筆者のある意味誠実さの表れではあるとは思うが・・・。有名TVアニメの初期の脚本家として、筒井康隆・小松左京・豊田有恒・半村良など日本を代表するSF作家たちが名を連ねていることには驚かされる。「子供だまし」として世間からは低く見られていたアニメに対するクリエイターたちのビジネスを超えた熱い思い、幅広い知識と才気がアニメを進化させ、今のように「コンテンツ」として不動の地位を築くまでにいたったのだなあ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2010年10月4日
- 読了日 : 2010年10月4日
- 本棚登録日 : 2010年10月4日
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