2013年8月24日読了。人里離れた寒村で発生した村民の大量殺人事件。唯一の生き残りである少女を引き取った男・味沢。地方を牛耳る一族との暗部に近づいていく中、岩手県警の粘りの捜査は続く・・・。「証明シリーズ」の2作目のサスペンス作品、私ははじめて読んだ。映画もヒットしたらしい。オープニングは最近起きた事件を思い起こさせられるが、物語の本筋には実はあまり関係がなかったという驚きのオチ。「寒村に潜む謎の病原体」「戦う保険屋」などの設定は後の作品にも大きな影響を与えたのだろうか?全体のストーリーとしてはまとまりがなく作者の興味が向くままに突っ走っている印象だが、それが漂う「熱気」のようなものになって現れている気もする。この頃の日本って、若い女性が夜に一人ではとても歩けないような殺伐とした時代だったのだな。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年8月27日
- 読了日 : 2013年8月24日
- 本棚登録日 : 2013年8月24日
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