ブルーもしくはブルー (角川文庫 や 28-2)

著者 :
  • KADOKAWA (1996年5月20日発売)
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感想 : 430
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2020年4月21日読了。愛のない夫と愛人との関係に疲れた蒼子が博多の街で出会ったのは、あり得たはずのもう一つの人生を生きるもう一人の自分だった…。「人生をやり直せたら」「もう一人の自分と入れ替わったら」というのは古今より様々なフィクションが扱ってきた、悪く言えば手垢のついた素材だと思うが、どうオチを付けるのかが特に男性である私には予測がつきにくく意外なサスペンスフルな展開にもなり、「幸せって結局なんなんだろう」と考えさせられる苦さもあって最後まで一気に読んでしまった。「人生の重要な決断」が結婚相手選びに集約してしまうのはなんだかなーという気もするが、「どの会社を選ぶか」よりは人生を左右する決断だよな。あとこの人男選ぶ目なさすぎじゃないか…?ちゃんとした相手を選んでいればこんなことにならなかったのに。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他フィクション
感想投稿日 : 2020年4月21日
読了日 : 2020年4月21日
本棚登録日 : 2020年4月21日

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