長崎オランダ村

著者 :
  • 講談社 (1992年3月1日発売)
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本棚登録 : 54
感想 : 3
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2008年2月27日読了。実話なのか?長崎オランダ村に集められた各国のパフォーマーとイベント主催者の間のドタバタ、の回想に著者が突っ込みを入れつつ己の思想を語る。面白いエピソードも多いが「表現には切実さが必要」「日本には日本の音楽がない」など結局いつもの村上節。切実な表現とは、表現しなければ自分は存在できない・というようなもの。そのような切実な表現は正確でなくてはならないはずであり、そうであれば不正確な「言葉」のみに頼ったコミュニケーションというものは切実ではなく、音楽や踊り・何でも芸術というものはそういった切実性が生み出したものである、といえるのだろうか。食事と酒に関する描写も多く、腹が減る。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他フィクション
感想投稿日 : 2008年2月28日
読了日 : 2008年2月28日
本棚登録日 : 2008年2月28日

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