ヒットの崩壊 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2016年11月16日発売)
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感想 : 58
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2019年4月10日読了。「CDが売れなくなった」と言われて久しい中、音楽は聴かれなくなっているのか?今の人々はどう音楽を楽しんでいるのか?そして「ヒット」とは何か?などについて小室哲哉・水野良樹といったヒットメーカーらへのインタビューやチャートデータなどを参照しつつ論考する本。「CDが売れなくなった」は事実だが、Youtubeやストリーミングアプリにより音楽を聴く人はずっと増えており、夏フェスが多くの参加者を集めTV番組もフェス形式を取り入れるなど人々の「音楽を聴く機会」が増えるよう時代もすでに変わっている、ということは分かってはいたことだが、改めて腑に落ちた。しかし、「誰もが口ずさめるヒット曲を作らないと、音楽が痩せてしまう」という危機感はどこからくるものだろう?みんながそれぞれの趣味で音楽を聞き、ばらばらな音楽がそこら中に存在する。そんな世界ではいけないのだろうか?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2019年4月10日
読了日 : 2019年4月10日
本棚登録日 : 2019年4月10日

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