蕎麦屋のしきたり (生活人新書)

著者 :
  • NHK出版 (2001年11月9日発売)
3.53
  • (5)
  • (14)
  • (16)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 143
感想 : 11
5

12月9日読了。元「有楽町・更科」の四代目店主という著者が自身の知識に加え先代や上客の老人などに聞いて回った、蕎麦と蕎麦屋と店主とその客に関する様々な薀蓄集。「てやんでえ、これが通の食べ方ってもんでえ」と知ったかぶりをして威張るための知識ではなく、「何故蕎麦屋では酒を出すのか?」「蕎麦屋の屋号にはどんな種類があり、どんな歴史があるのか?」というシンプルだけど意外と知らない、素朴な疑問に多く答えてくれる本と感じる。「お客様がメシャガる」といった江戸弁風の言葉遣いのリズムも読んでいて心地よい。蕎麦は客が好きなように食べるものであり、客の好みに合わせてベストな蕎麦を出すのが蕎麦屋のテクニック、ということなのだな。蕎麦アレルギーじゃなくて良かった!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2010年12月9日
読了日 : 2010年12月9日
本棚登録日 : 2010年12月9日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする