山田風太郎ミステリー傑作選 1 本格篇 (光文社文庫 や 23-1)

著者 :
  • 光文社 (2001年3月1日発売)
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本棚登録 : 193
感想 : 33
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2015年7月30日読了。山田風太郎の初期短編集を収録。戦後・昭和の雰囲気を色濃く残す感じは現代的ではないが、あふれるサービス精神と巧みな構成は今読んでも新鮮で面白い。サドマゾ・殺人教唆・聖女が犯す殺人・二転三転する真相、などの風太郎氏が好む要素が炸裂しており、どの作品も最終ページであっと驚かされるのはすごい。収録短編の中では「厨子家の悪霊」の畳み掛ける構成がベストと思うが、「司祭館の殺人」のような設定を考え出し、それをトリッキーな短編に仕上げただけでもこの人はすごいと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ小説
感想投稿日 : 2015年7月30日
読了日 : 2015年7月31日
本棚登録日 : 2015年7月30日

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