日輪の翼 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社 (2012年9月5日発売)
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本棚登録 : 158
感想 : 17
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携帯もなく、Nシステムもなく、駅の自動改札もなく、ソープがトルコだった昭和50年代を舞台にした神話のような小説。熊野の被差別部落の老婆達を盗難車の冷凍トレーラーに乗せて、路地の若衆が伊勢・一宮・諏訪・唐橋・青森・東京を巡る旅に出る。老婆たちは、行く先々の土地でトレーラーを駐車する場所を「路地」にしていき、若衆は女を漁る。特定の主人公がいるわけではなく、常に物語の中心にあるのは冷凍トレーラー。面白かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 紀行文
感想投稿日 : 2016年1月21日
読了日 : 2016年1月21日
本棚登録日 : 2016年1月16日

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