北欧女子オーサ日本を学ぶ (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

  • KADOKAWA (2020年2月14日発売)
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感想 : 17
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借りたもの。
日本の不思議を渡り歩いた?北欧女子が“日本を学ぶ”。
1.日本食のマナー
2.日本語(その構造や成り立ちについて)
3.お付き合いの作法
4.お金の習慣
それぞれのプロ(監修者)によって、日本人でも知らなかった(当たり前や「そういうもの」として習慣化していたので強く意識していなかった)、成り立ちや意味が解説される。

日本食のマナーについては…渡し箸の無作法が三途の川由来というのは、腑に落ちないというか、諸説ありそうな気もする……(単純に不衛生とか、唾がついているものを見えやすい所に置くのは如何なものかと私は思った)
ただ、礼法・作法については大陸由来によるもの…特に仏教の影響も大きいと思う。その際に意味付けがなされたのではないかと、読んでいて想像している。
…個人的にはヨーロッパのテーブルマナーとの違いにも触れてほしかった。箸などの食器の使い方とかではなく、考え方の違いとか。
初物信仰?にバブル期とかホストのシャンパンを思い出すオーサさんに共感。

特に、2章の日本語は興味深く拝読。
文法や文字は大陸由来だけど発音は太平洋由来。カタカナについては…外来語だけでなく常用漢字以外を置き換えてるところもあり難儀……出版社ルール?が一般に波及した影響もありそうだと考える。

作法については、“現代”の文化でのルールについて言及しているのが興味深い。メールやLINE(SNSチャット)で、相手を不快にさせない試行錯誤。手紙からの派生のように考えてはいけないことを感じる…
そして日本独自の「空気読め」が根底にあるように感じた。

お金についての話では、レジにあるお金を置くお盆に、「慌てて取らなくてもよい」というメッセージが込められていた事に感動する。ここにも作法のように心遣いや意味を込めた習慣があることに。私は単にお金が散らばらないようにするためだと思っていたから…

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 民俗
感想投稿日 : 2022年6月15日
読了日 : 2022年6月15日
本棚登録日 : 2022年6月6日

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