借りたもの。
偏差値偏向の詰め込み型教育ではなく、起業人や企業人を養成する――すなわちリーダーシップを発揮できる――人材を育てるにはどうすれば良いのか?
それを統計的な観点から分析している本。
一流のビジネスパーソンを育てる、あるいは子供に感謝される「親の教科書」。
ただの「今、求められる人材或いはトレンドを反映する、経験者が語る子供の教育本」ではない。
それは「子どもの“個性”に応じた」育児法だった。
方法論とアンケートが交互に掲載され、どういう信念を子(アンケートに答えている人)に与えたか、子がどのようにそれを受け取ったかが書かれている。
知性を養う読書などの教育環境、マナー・道徳を身に着けるための躾についてなど。
やりぬく力、成功体験、自己肯定感……そこには今の大人向けの自己啓発本、ビジネスハウツー本にも繋がることも書いてある。
つまりは、大人になって自己啓発で悩む前に、そのコンプレックスを解消する方法を子供のうちに学べという事か?
私がこれを読んだのは、子育てのためではなく、劣等コンプレックスを解消するためだったのかも知れない。
私の両親は教育熱心だったが、具体的な教育方針を持たず世間体に左右され、私の長所は一切見えない人達だった。
成績が悪いのは自分のせいでもあるので、だたひたすら耐えるだけの勉強をし、苦痛に感じず勉強する同級生が羨ましかった。
その違いを知りたかった。
私に足りなかったのは自己肯定感だった。
私が将来、子供を持った時に、この本を活かせるだろうか?
- 感想投稿日 : 2017年6月11日
- 読了日 : 2017年6月11日
- 本棚登録日 : 2017年5月28日
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