自分で考えよう: 世界を知るための哲学入門

  • 晶文社 (2016年10月15日発売)
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借りたもの。
哲学入門絵本……というより、その導入のための考え方について書いた本。
ヨーロッパの人々の考え方のベースを垣間見、フィンランドから「今」必要とされる考え方の基礎を知る。
古代哲学からソクラテス「無知の知」、中世からデカルト「方法的懐疑」、現代のサルトル「理性の問題」まで、世界に疑問を持った時、哲学が生まれ、その価値観は多様となることを示す。
マリリン・バーンズ『考える練習をしよう (子どものためのライフ・スタイル)』( https://booklog.jp/item/1/4794919514 )はもっと抽象的でゲーム感覚だったが、こちらは理路整然としている気がした。

フィンランド・メゾットに通じる、「ミクシ(Miksi / 何故)?」という疑問。
それが理解に通じる第一歩だった。

やはり哲学はなくならない。
グローバル社会で必要な教養のベースだった。

スウェーデンは男女同権に関しても議論が活発なためか、知性の優劣に性差はない事を繰り返し述べている点が印象的だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学
感想投稿日 : 2018年3月26日
読了日 : 2018年3月26日
本棚登録日 : 2018年1月5日

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