「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。
週刊誌のスクープ記事をきっかけに、大手新聞社が、
20年前の新生児誘拐事件の再調査を開始する。
社命を受けた窓際社員の梶は、犯人の周辺、被害者、
当時の担当刑事や病院関係者への取材を重ね、
ついに“封印されていた真実”をつきとめる。(BOOKデータベースより)
第49回江戸川乱歩賞受賞作。
とても読み易い!
後半からはすーっと流れるように終盤までノンストップ。
実話以上のリアリティがあって鳥肌。
展開の早さ、構成が本当に上手い。
キャラの魅力にもどっぷりと嵌りました。
読ませる力は絶大ですね。
親の立場になって、唸り、苛立ち、叱咤激励し…
子の立場になって、エールを送り、号泣。号泣。号泣・・・
読み応えは充分。
人間ドラマの切なさで胸がいっぱいになってしまい、
気持ちを思うと・・・辛くて堪らなかった。
でもちょっと残念なことが。
ううむ。 なんて言ったらいいか…
伏線がね、ちょっと張られすぎていますね。
これでは途中で犯人が分かってしまう人も
多いのではないかしら。
ですが、登場人物の魅力に取り憑かれて、
物語にすっかり入り込んでいるはずなので(笑)
分かった上でなお、楽しめる作品でもあります。
東西新聞社の杉野社長、なかなか素敵です。ふふ
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カテゴリ:
あ行 作家
- 感想投稿日 : 2007年11月22日
- 本棚登録日 : 2007年11月22日
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