「沖縄の米軍基地反対」「諫早湾のムツゴロウを守れ」「原発反対」…ニュースなどで見聞きすると、「当事者である人々が賛成なり反対なりある一定の立場から発している(シリアスな)主張なんだなあ」と思えることばが実は全然現場の総意でなかったり、そもそも現場は反対派vs賛成派という単純な図で描けるものではなかったり、といったルポ。「原発反対」みたいな主張は中央マスコミ向け国レベルの話であって、実は「村」レベルではね…という視点で取材されている。村、いっぱい出てきます。上九一色村のオウム事情とか、青木ヶ原樹海ふもとの村ではよそからの自殺者はどう思われているかとか、皮肉で面白い。後書きが村上春樹。【2005.10.30】
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非フィクション
- 感想投稿日 : 2005年10月30日
- 本棚登録日 : 2005年10月30日
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