花粉症は環境問題である (文春新書 619)

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  • 文藝春秋 (2008年2月20日発売)
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感想 : 9
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花粉症の最大の原因は、戦後、国策によって大規模にスギを植林した為だというもので、まさに環境破壊問題だという論旨です。


花粉症の原因として、「寄生虫がいなくなったから」などの俗説もいくつか紹介されていましたが、これまで花粉症でない自分自身、花粉症は文明病のようなもんだと思っていて、自分のような貧乏育ちには関係ないだろう、と高を括っていたんですが、単純に花粉飛散量の問題だとすると、これから特に春先のこの時期、少々不安を感じながら対処していったほうが良いかもしれません。

非常に大雑把ですが、日本全体として、患者さんたちの対策費用が年間で1兆円の損失になっているんだそうで、これはこれで、一つの産業構造が出来てしまっているということですね。

(2008/3/31)

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感想投稿日 : 2008年4月4日
読了日 : 2008年4月4日
本棚登録日 : 2008年4月4日

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