ものまね以外では、だれも真似のできない、唯一絶対の存在。あとにも先にも、もう、こんな人は出てこないだろうと改めて圧倒されます。
生い立ちから、ブラジル移住、そして、そこでの日々、さらに力道山に見いだされて日本に帰国し、そして、、、。
どの段階でも、まさに闘魂としか言えない壮絶な出来事が、いくつもいくつも出てきます。
題名のとおり「自伝」です。
本人でしか書けないことももちろんたくさんあるはずですが、これを、違うライターさんが取材して書いたなら、もっと多面的に猪木さんのすごさがわかったかもしれません。
特に、後半の新間さんとの関わりや、政治家になってからの金銭的なトラブルが、悪い相手にだまされたからなのか、本人の「毒」が全てを引き寄せていったのかがもう少しわかったかもしれません。
でも、今となっては、もう、誰も「猪木伝」は書けないのでしょう。
「アントニオ猪木」は、作、演、監督、脚本すべて、猪木寛至氏そのものです。
最初から最後まで、唯一無二。その言葉につきます。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2018
- 感想投稿日 : 2018年11月4日
- 読了日 : 2018年11月4日
- 本棚登録日 : 2018年11月4日
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