GDP――〈小さくて大きな数字〉の歴史

  • みすず書房 (2015年8月26日発売)
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感想 : 31
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必ず聴いたことがあり、でもどうやって算出されているのかはよくわからないGDPについて、何も知らない人からある程度「ウラ」を知っている人まで考えさせる種を提供してくれる一冊です。

貧困や、政権の信任・不信任の判断にも広く使われているGDPは、唯一絶対の数値でもなければ、幸せを測る数値でもないことが実感できると思います。

とはいえ、結局この値にしか頼れない、そして、数値自体の危うさを抱えながら進むしかないところが、視聴率や偏差値と似ています。

新指標はいくつもあるのに、どれもGDPほど歴史がなく、全面的に交代できるほどの一般化もできそうにありません。なんとかならないものなのか、と悩ましさを持たずにはいられない読後感です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2016
感想投稿日 : 2016年7月19日
読了日 : 2016年7月19日
本棚登録日 : 2016年7月19日

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