英語一辺倒になってしまった日本の英語教育に対する警告。
言語本来の機能というより、政治と言語に関する本。
英語を勉強している限り永遠に英米の英語母語話者には議論で勝てない。
イングリックという言葉は流通の面で問題があると思うが
英語を勉強する分専門の勉強が出来る英米人には
どう頑張っても日本人は確かに勝てないと思った。
国連に資金を世界で一番払っているのに
日本語及び日本の世界に対する影響力がこんなにも低いのは甚だ疑問。
英語教育にもお金は必要だが、世界に日本語普及の投資もするべきだと思った。
話者人口の面でも世界有数の巨大言語である日本語なのだから
経済超大国である日本に見合った言語の扱いを受けて当然だと思う。
かなり急進的な発言もあったが、
マゾ的な態度はもうやめて、サド的態度で日本語普及を日本は目指すべきだと思った。
なお、著者も述べているが日本語普及に際して、植民地を増やすという意味ではなく、
国際会議や、国連など不当な扱いを受けている日本語の地位を上げるべきである。
国連で日本語が公用語になれば、
最低二つは公用語が使えなければならないという職員の条件の一つを
日本人は日本語でクリアしたことになり、職員も増えるとのこと。
確かに公用語の英語、フランス語、スペイン語、ロシア語などは
しょせんヨーロッパの言語であって、アジアの人々にとって
かなり不利なであると思う。
技術的にも経済的にも高いレベルにある日本なのだから、
公用語になってしかるべきであると思う。
将来日本をリードする人にぜひ読んで欲しい本。
- 感想投稿日 : 2007年7月10日
- 読了日 : 2007年7月10日
- 本棚登録日 : 2007年7月10日
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