ドグラ・マグラ(上) (角川文庫 緑 366-3)

著者 :
  • KADOKAWA (1976年10月13日発売)
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最初は難しすぎて頭が痛くなりましたが自分なりにまとめてみました。

人間の心理作用を先祖が治さないと子孫にそれが伝わってしまう。代を重ねるとその遺伝子が年々遺伝していきこれが酷くなってしまう。
これ2015年のホロコーストの子孫の記事と似てると思いました。著者は天才だと思いました。

夢遊病→熟睡状態に入り脳髄が熟睡している

背景が暗くなると潜在意識が光り始める。そして、睡眠に出遅れた細胞たちがその意志やらを遂行するために誤作動を起こす。
脳髄を通過してないから記憶ない

胎児の夢→人間の進化を見てるつまり遺伝子というものが形を成してそれをする過程を見ていることを言っているのだろう。
なぜ胎児は単細胞からわざわざ形成されるのか?
人間は外見を見ると他の霊長類と比べると綺麗に進化してきたが皮を剥がすと内臓やら下等動物の「お譲り」
人間の精神もそうだ。常識とか文化という化粧をしている。しかし皮をめくると生存競争があるのだ

動物心理の核心
無意味に生きて無意味に行動してるように見える
これは原生動物のようだ。刺激のあるものに集まってる
→人間は身体などの進化を単細胞etcから受けてるのではなく、精神(本能)と言われてるものまでそうだった
人間の進化は着飾ることなのかもしれない
人間とはつまり宇宙ってことだ。
偉大な内容を持つ細胞の仲介として脳髄がある
これは細胞1粒より素晴らしきものになるはずだか
なってない。それは細胞の仲介役である脳髄が完璧でないということになる

夢とは細胞の意識が脳髄に反映してるだけ
寝てる時胃腸が働いてる→苦しい辛い 悪夢へ
消化が終わると→楽になる 悪夢からの解放
夢というのは主人公細胞自身だけがわかる気分のこと
細胞の発育、分裂、増殖ち伴う細胞自身の意識内容の脳髄に対する反映

心理遺伝は先祖の遺伝を引き継いでレッテルを貼りながらどうにか隠してるのでそれが我慢できなくなった時に壊れる
著者は骨格で人格が決まるとも考えている。骨格を決めるのも細胞だからだ。

この本を読むと分かるのは、私たちは脳がすごいのではなく、細胞が凄いのだと分かりました。
細胞が宇宙のように分裂を繰り返す。
これは、人間の歴史の集結だと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年4月1日
読了日 : 2023年3月31日
本棚登録日 : 2023年3月10日

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