とても読み応えのある小説(567頁!)だが、まだ上巻で中巻・下巻と続く。
第一次大戦もの、特に開戦外交史に関心があって色々読んできたが、本巻の特色は、実際にその時代に生きる人、それも外交史に出てくるグレイ外相やヴィルヘルム2世といった有名人ではなく、上は英国貴族の兄弟や、ドイツやオーストリアのロンドン駐在武官(貴族)から、下はイギリスの炭鉱労働者やロシアの日雇労働者まで、その生活の息遣いまで生き生きと描かれているとともに、彼らを取り巻く時代背景がとても理解しやすく表現されている。とにかく分厚いので、読み切るには覚悟がいるが、頑張って下巻まで読み切りたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年2月11日
- 読了日 : 2024年2月11日
- 本棚登録日 : 2024年2月11日
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