本日は大安なり

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年2月26日発売)
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本棚登録 : 5022
感想 : 817
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自分の住む地域でもまん延防止措置の適用が始まりました
通称まんぼう、そしてまんぼうといえば北杜夫先生の『どくとるマンボウ』です(関係ない)

そのまんぼうによりまた図書館が閉館になってしまうのかとどきどきしていましたが、よく行く町の図書館は今回は時短と休日閉館ということになりました
もともと夜勤明けの平日の朝一番で行ってますので全く影響ありません
平日の朝は人も少ないので感染リスクも低いですしね

というわけで無事『本日も開館なり』です

さて『本日は大安なり』です

4本の太さも色も違う糸がすうっと伸びていき一箇所でぎゅっとまとまったかと思うとまた4本に広がってふんわり絡まりあったら全然違う色の糸になる
そんな物語でした。えー全く伝わらないであろう自覚あります

よくある複数のストーリーがちょとづつ絡みあっていってそれぞれに結末を迎えという手法ですね
しかも舞台は一同を簡単に集めやすい結婚式場でそれぞれの登場人物を掘り下げやすい結婚というイベントつきです

よくある手法、よくある設定でよくある話にならないのがさすが辻村深月さんです
そして優しく穏やかなラストに騙されてますが各ストーリーにしっかり毒がありこちらもさすがの辻村深月さんでした
人間のある意味人間らしいちょっと醜い部分にもスポットを当てつつなんだかちょっと幸せな気持ちにさせられちゃう
まだまだ辻村深月さんに騙されたい自分なのでした

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 辻村深月
感想投稿日 : 2022年1月29日
読了日 : 2022年1月28日
本棚登録日 : 2022年1月28日

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