久々のルメートル
あれ、でもこれミステリーじゃないんだねとちょっとがっかり、壮大な復讐劇といったところか
主人公のマイヤールはなんとなくぐずでのろまな印象、機転が利かないくせに、じっくり考えることもせずに自分からどんどん落とし穴にはまっていくタイプ、人はいいけど全くの善人でもないし
ヒーロー要素のかけらも無い主人公だがそれだけに自分と重なる部分もたくさんあるな
そんなマイヤールは戦場で上官のプラデルの悪事に偶然気付いてしまい、殺されそうになる
九死に一生を得てパリに戻った彼だが、何もかも失ってぐすぐずと思い悩んで躓きまくり貧乏生活が続く
一方でプラデルは悪事を重ねてのし上がって行くのだが・・・
それにしてもマイヤールは我が身のふこうを嘆くばかりで全く復讐に舵を切らない
復讐劇違うんかい!というね
だけど何かが起こりそうな気配だけはしてきた
どうなる下巻
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ピエール・ルメートル
- 感想投稿日 : 2023年2月15日
- 読了日 : 2023年2月5日
- 本棚登録日 : 2023年2月7日
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