夜の記憶 (文春文庫 ク 6-10)

  • 文藝春秋 (2000年5月1日発売)
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本棚登録 : 312
感想 : 32
4

まずはこの非常に印象的な表紙に触れねばなるまい

初めに皆さんが本を手に取るにあたっての表紙がその行為に与える影響は如何ばかりであろうかを考えてみたい
私自身のことで言えばかなりの影響があることを認めるのにやぶさかではないし
世にジャケ買いという言葉があることや
このブクログ内においても表紙をテーマにしたブックリストを多くの方が作成していることからも
その影響は(多少のばらつきはあったとしても)非常に大きいと結論付けてしまっても賛同してくれる方もまた多いのではなかろうか

本書の表紙に話を戻すと
冒頭に述べた通り非常に印象的である
非常にショッキングと言ってもいい
小さな子供の足元が力なく垂れ下がっており、否応なく吊るされているであろうことを想像させ
内容についても多くのことを暗示しているように感じられる
果たしてこれはどんな物語なのか!
吊るされている子供は誰なのか!
子供は自殺なのか他殺なのか!
そしてこの表紙間違いなく見たことあるぞ!

『要は既読』なんちて(前置き史上最長)

さて『夜の記憶』です

読んだことありました!
もちろん表紙で気が付いたので読み始める前なんですが気にせず読み返しました
中身忘れてますからね!(読み進めるうちに中身も思い出しましたが)
面白かったんですがちょっと時間かかっちゃいましたね
全体的にもったりしてるというか…
展開がゆったりというかね
展開がゆったりでも先へ先へと思わせる作品はいくらでもあるので自分としてはそこまで早く解き明かしたい謎みたいなんはなかったんかなと思いました

最後まであやふやなままなこともたくさんありましたしね
ただ真相へのアプローチの仕方や主人公の内面の描き出し方に他にはない面白さを感じました

でもですね
ちょっとこの裏テーマというか事件の背景みたいなんをきちっと納得のいく形に仕上げるにはちょっとページが足りなかったかな〜

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: トマス・H・クック
感想投稿日 : 2022年4月12日
読了日 : 2022年4月12日
本棚登録日 : 2022年4月6日

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