そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 早川書房 (2010年11月10日発売)
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本棚登録 : 16413
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初読みのアガサ・クリスティの作品。
様々な所でオマージュやパロディがなされる名作とは果たしてどんな物なのかが気になったので読むことに。
相当に古い作品なのでミステリーの下地が今よりもない状況でここまで色あせない作品が作られたことにとても驚きであった。最新の機械が登場せず人の心情を中心に物語が進行している所が、あまり時代を考えさせないのかなと思いました。人が死ぬ毎に遺された人間たちが追い詰められていき、徐々に狂っていくところがとてもリアルで面白かったです。トリックの方もこんなに前から偽装死をトリックに盛り込んでいたり、半共犯関係を作り上げたりなど今のミステリー作品の下地とも言える要素が多く入れられていて面白かったです。
今のミステリー作品も勿論面白いけれど、昔のミステリーもこれから読んでいきたいと思いました。

この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
アンソニー・ジェームズ・マーストン:梶裕貴
エセル・ロジャース:朴璐美
ジョン・ゴードン・マッカーサー:中田譲治
トマス・ロジャース:山路和弘
エミリー・キャロライン・ブレント:小山茉美
ローレンス・ジョン・ウォーグレイヴ:山寺宏一
エドワード・ジョージ・アームストロング:津田健次郎
ウィリアム・ヘンリー・ブロア:立木文彦
フィリップ・ロンバード:小山力也
ヴェラ・エリザベス・クレイソーン:小松未可子

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー小説
感想投稿日 : 2023年1月14日
読了日 : 2023年1月14日
本棚登録日 : 2022年9月30日

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