芥川症 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2016年12月23日発売)
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本棚登録 : 232
感想 : 40
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なんとふざけた題名の本だろう・・・と読み始める。だが、待てよ!?目次を見ると、おお!これは芥川龍之介の作品パロディだ!自然と顔がにやけてしまった。私はこの手の機転を利かす言葉遊びが大好きな人間なのである。「病院の中」=藪の中、「他生門」=羅城門、「耳」=鼻、圧巻は「蜘蛛の意図」=蜘蛛の糸である。ブラックユーモア風の作品に仕上げてある。これは面白い!・・・他の作品もそれぞれ医療に関する観点から書かれてあり読み応えがあった。そして、龍之介が盗作していたなんてだれが想像したであろうか。いや実に面白い作品だった。


読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年12月4日
読了日 : 2022年12月4日
本棚登録日 : 2022年11月12日

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