村上春樹が文体における我が師と仰ぐレイモンドカーヴァーの転換期にあたる作品。
文体それ自体は以前読んだ「アメリカの鱒釣り」でリチャードブローティガンが見せた清新な文体に近いものを感じた。
しかしながら、意味性を排した文というわけではなく、むしろどんなに短い短編にも哀しげな余韻とともに慰みが込められている。そういう意味もこの作品のイメージカラーは表紙にあしらわれているのと同じ色調のブルーだ。
村上春樹自身これらの作品からどんなエッセンスを引き出したのか最初は疑問に思ったが細かい設定や人物描写をあえて省くことで逆説的に主題を浮かび上がらせるという手法を学んだのでは無いかと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2021年12月26日
- 読了日 : 2021年12月26日
- 本棚登録日 : 2021年12月26日
みんなの感想をみる
コメント 4件
おはようまだねようさんのコメント
2021/12/29
Big Bさんのコメント
2021/12/29
おはようまだねようさんのコメント
2021/12/29
Big Bさんのコメント
2021/12/30