百年の孤独: Obras de Garci´a Ma´rquez1967 (Obra de Garc´ia M´arquez)
- 新潮社 (2006年12月20日発売)
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ブエンディア一族の百年に及ぶ一大サーガ。
なぜゆえこの一族の血はこうも破滅的なのか?ただ一族の血という呪縛からは逃れられないという宿命をただ目撃するだけである。
ひとりひとりのエピソードが壮絶で悲惨なのだけど、あまり扇情的には描かれておらず、淡々と事実だけ並べている印象があった。まるで一族には叙情性が見ないかのように。
だからこそラストのエピソードが際立って感動的なのだ。
同じ名前ばかり続くので、家系図と睨めっこしながら読んだけど、それでも途中で関係性が分からなくなった。アウレリャノの一件で、生まれ変わりとも思えるけど、読者を錯乱させる意図もあるのかな?
巻末の解説で分かりやすくまとめられていて後でよく理解できました。
長い物語だけど思ったより読みやすかった。
翻訳が新しいのかと思ったら1972年の初版時の鼓直氏の改訳版のようです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2023年2月13日
- 読了日 : 2023年5月4日
- 本棚登録日 : 2023年1月29日
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