ニードフル・シングス 下 (文春文庫 キ 2-17)

  • 文藝春秋 (1998年7月10日発売)
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感想 : 18
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前半で膨らまされた風船のごとき悪意の塊は、ちょっとした最後の一押しによってあっけなく破裂し、裏表の境をなくした住民は崩壊へ向かう。

警察官が自体をつかめないうちに街がどんどんと崩壊していく姿はとても恐ろしいが、店主の”ちょっとした”いたずらによってこのような事態が引き起こされたことを考えると、この破壊はわれわれの裏に常に付きまとっているとも考えられ、空恐ろしい気分になる。

ただ唯一残念なのがラストの対決のシーン。何でB級悪魔ホラーになってしまうんだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2010年2月19日
読了日 : 2010年2月7日
本棚登録日 : 2010年2月7日

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