大いなる遺産(上) (新潮文庫)

  • 新潮社 (1951年11月1日発売)
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本棚登録 : 880
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主人公のピップ少年は癇癪持ちの姉とその夫で鍛冶屋のジョーと暮らしている。クリスマス・イヴの晩、寂しい墓地で脱獄囚の男と出会う。脅されて足かせを切るヤスリと食べ物を与えるが、その恐ろしい記憶はいつまでも消えなかった。やがて街の寂れたお屋敷に住むミス・ハビシャムという不思議な老女に呼ばれ、そこで美しい少女エステラと出会う。やがて彼は謎の人物から莫大な遺産を相続する事になり、ロンドンへと赴くが...。ユニークな人物のキャラクター設定と軽妙な台詞が楽しく、つい読みふけってしまう。印象ほど難解ではなく、軽妙なタッチが目立つ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史小説
感想投稿日 : 2011年1月24日
読了日 : 2011年1月24日
本棚登録日 : 2011年1月24日

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