「ラッシュライフ」「ドミノ」が好きならこちらもどうぞ
とおすすめいただいた本
って、あらすじを読み、冒頭を読み
……重たい。上記二作が陽ならこちらは陰
ある一点(一つの事件)に対して
様々な年代、職種、性別、家族関係の違うは人々が登場し、ほんの少しの
「私だって」「何で俺が」
「少しくらいいいか」「これくらいして良い権利がある」「仕方がない」
と、自分にいいきかせつつ
悪いことをする。
その嫌な小さい積み重ねと、それぞれの登場人物が抱える不安、フラストレーションがドミノというより静かなゆっくりとした暗い爆発となって連鎖していく…
2011年の作品なのに、考え方の古さがチラチラ出てくるのもイライラポイント…
もう、ほんと読んでて嫌になる。
なのに、その事件を迎えてからラストまでは、ページを数行単位で貪り読んでいる様な感覚に加速し怒涛の勢いで読み終えてしまった……放心状態
話の予想はついたが、どこかで希望を感じさせる部分が出てこないかと探していた。ほんの少しだけしかも意外な形で見ることができた。
読んでて嫌になるのは、自分自身にも当てはまる「本当にどこにでもいる普通の人達」の負の連鎖に圧倒されてしまうから、これは起こり得ないとは言い切れない。
本当に気づかないほどささやかに起きていることだと感じた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年9月3日
- 読了日 : 2020年9月3日
- 本棚登録日 : 2020年8月15日
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