大魚の一撃 (扶桑社ミステリー ハ 4-2)

  • 扶桑社 (1990年7月1日発売)
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本棚登録 : 27
感想 : 6
4

一度8冊くらい古本を注文した際、一冊だけ販売サイトの在庫表示が古くて
蓋を開けたら在庫なしのため買えず…"逃してしまった魚"である一冊

ある釣り師が死体となって発見される。彼の死について調査を依頼された探偵が主人公。

カール・ハイアセン作品を何冊か読んだので定番化している要素がてんこ盛り(発表順としては最古なので当然なんですが…)
・過去に問題を起こした男
・元奥さんがラブラブで協力的
・悪い奴はとことん腐ってる
・環境破壊、ビジネス宗教
・"怪人"スキンク登場回(以降、別作品に何度も登場する 片眼が義眼になった理由がようやくわかった)
・満身創痍の殺し屋
・廃れた動物園
・人種差別

前半ダラダラとしてましたが、登場人物を一通りおさえるパート。
後半の釣り大会で畳み掛け、スカッと終わる勧善懲悪…良かったのよ…

別の作品で、ものすごく下品なイメージが付いていた分、硬派にやってる印象でした。
それでもユーモアで残虐さを隠してたり、なかなか他の方には出来ないなと唸ってしまった。

復刊して欲しいけど、内容的に問題が山積みなのよ…

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年10月16日
読了日 : 2021年10月16日
本棚登録日 : 2016年8月15日

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